Illustratorで取り込んだPSDファイル、EPSファイルや他画像ファイルを開くと画面上で表示されている画像が荒く表示されていることがあるので直す方法をまとめました。
よくあることですが、たまにショートカットキーを押してピクセル表示になったりします。
先日知り合いのフォロワーさんが初めてIllustratorを使っていたときに「開いたファイルがギザギザしてる!」と困っていたのでそれも含め試した方法、原因等を参考にまとめています。
マシンパフォーマンスの原因の可能性もあるのと今回の設定を実施したパソコンの詳細を載せておいた方がよいので現在問題なく動いている私のパソコンのスペックを載せておきます。
【作業環境】
iMac (retina 5k)
3.4 GHz intel core i5
メモリ16GB
Adobe Illustrator CC 2018
■目次
原因になっている表示の例
作成した仕様に問題がなければIllustratorでPSDやEPSファイルを開くと左のように綺麗に表示されますが、設定や開いているファイルに問題があれば右のようなギザギザ=ジャギーがかった表示になります。
これは解像度やファイルサイズの小さいjpgやpng画像を表示すると同様の状態になります。
まず開いているファイルの解像度を確認する
まず、Illustratorはベクター形式でファイルが作成されています。
なのでIllustratorで作成されたオブジェクトは、いくら拡大してもぼやけたりせずに滑らかに表示され拡大縮小しても劣化はありません。
逆にphotoshopや写真などの画像は、pixelで管理しているラスター表示なので拡大すると沢山の四角形が集まって表示されていいます。
なのでラスター形式で作成された画像ファイルはIllustratorで表示すると場合によってはぼやけたりギザギザしたり表示が荒くなったりします。
開いている作成ファイルの解像度が300dpi以上であればぼやけたりすることはないと思いますが、解像度72dpiのweb掲載基準で作成されたファイルは、サイズやpixel密度が小さいためにどんなに設定をいじっても表示がギザギザしたり荒くなってしまうのでどうにもなりません。
表示がピクセルプレビューになっている
これ自分がよくやるやつです。
といっても仕事でmacで自宅ではWindowsを使用しているのでたまに混乱して慌てて変なとこを押してしまうからなんですが・・・;
上部メニューウィンドウの「表示」を開くと各種設定が出てくるのでそこの「ピクセルプレビュー」にチェックが入っていないか確認します。
この「ピクセルプレビュー」にチェックが入っているとIllustratorで表示されているファイルがピクセルでの表示に切り替わりギザギザして荒く表示されてしまうのでここのチェックが入っていないか確認して入っているようなら外しておきます。
一般設定でアンチエイリアスにチェックが入っていない
「環境設定」>「一般」の項目にある「アートワークのアンチエイリアス」にチェックが入っていることを確認します。
ここにチェックが入っていないと画像が荒く表示されてしまいますのでここのチェックが入っていなければチェックを入れておきます。
チェックが入っていても画像の問題が解決されていなければ問題はまた別にあるということです。
リンクされたEPSに低解像度の表示用画像を使用
作成されたファイルがEPSだった場合、「環境設定」>「ファイル管理・クリップボード」にあるファイルという項目で「リンクされたEPSに低解像度の表示用画像を使用」にチェックが入っているか確認、入っていれば、外してオフしてください。
画像をラスタライズ
画像の作成仕様に問題がなくてここまで紹介した設定を確認してもダメな場合は上部メニューの「オブジェクト」>「ラスタライズ」を実行してください。
ただしラスタライズされた画像は、拡大縮小を行うと画像が荒くなってしまうので完成ファイルとして提出する際などに行ってください。
フォロワさんが困っていた原因に関しては、最終的にこちらの方法で解決しました。
ラスタライズすることで読み込んだ画像の荒さが改善される場合があります。
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